終講 R.4.8.20 大橋 和義
⑬ 柏尾存徳寺 宝篋印塔(ほうきょういんとう)
宝篋印塔は、宝篋印陀羅尼経を奉納した塔。中世以後、供養塔や墓標としてたてられるようになった。存徳寺の宝篋印塔は、基礎と塔身・笠が別物で基礎以外は時代が下がる。基礎は近江系で極めて優れ、上段は反花座とし、下段の側面四方の輪郭をとり、格狭間を入れ、正面のみ中心飾りに開蓮華を薄く浮き彫りにしている。銘は左右両面框部に二行刻んである。
奉故照霊位 永和元年(1375) 二月十九日
⑭ 石畑 浄誓寺 イヌマキ
寺の門を入ると直ぐ右手に立つ大木、樹勢も極めて盛ん。
巣南町指定の「田の神のイヌマキ」に匹敵し、県内でも屈指のもの。
⑮ 石畑 浄誓寺 ワビスケ(椿の一種)
本堂の南側に侘助(ワビスケ)の古木がある。安政4年の本堂焼亡の時に、門前のイヌマキとこのワビスケだけがよく火熱に耐えて残ったと伝えられている。ピンクの猪口咲のこの花が内なる力を秘めて雪中につつましく咲くのを見るとこれを珍重る茶人の心が分かるような気がする。
⑯ 石畑 大桑神社 ケヤキ
拝殿向かって右手に聳立する老木で、根の周りが地上に隆起していて見事な景観を呈す。
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