文化財巡視活動に同行して ⑧ R.4.8.2 大橋 和義
⑪ 白石養老神社行宮所 元正天皇行幸遺跡 県指定
霊亀3年(717)、第44代元正天皇は、不破郡に行幸されるに先立って、8月7日従五位下多治比真人広足を美濃国に派遣して行宮を造らせ、9月18日、不破の行宮に着かれ、相模、信濃、越中より以西の附近諸国司の政情を聞かれました。
9月20日に多芸郡に行幸して多度山の美泉をご覧になり、随員や美濃国司らを表彰され、また不破・多芸二郡の当年の田租も免ぜられました。
また、美泉が出たことは大変めでたいことたげというので、年号を改めて、霊亀3年を養老元年とされました。
平成29年(2017)には、「養老改元1300年記念碑」が建立されました。
⑫ 柏尾廃寺跡 県指定
柏尾廃寺は多芸七坊の一寺で、奈良時代の創建と言われ24坊あったという。観音堂の附近には南北に6個、東西に4個の礎石が残る。すべて9尺で金堂跡である。金堂から40mほど奥に多宝塔跡がある。1辺約5mの正方形の土壇上に11個の礎石が残っている。
約50m上方にある千体仏は明治30年、付近に埋もれていた石仏のうち、千体余を直径15メートルの円錐形の田壇上に安置したもので、頂上の石仏には応永9年(1402)と刻まれている。
(以下略) ーーー現地案内板より抜粋ーーー
金堂跡
多宝塔跡
千体仏