令和4年9月28日 会長 大橋 和義
今年も、旧多芸小学校のグラウンドでは、写真のような校舎を背景に、老人会のメンバーが、「グランドゴルフ」や「ペタンク」に興じています。(令和4年6月 撮影)
この校舎は、昭和44年(1969)に、町の小学校統廃合により高田・養老南・養老北とともに、廃校の憂き目にあった旧多芸小学校の校舎です。他の3校とは異なり、多芸小学校の校舎の一部は、廃校後も「多芸公民館」として、また「多芸東部土地改良区事務所」として活用され、廃校当時の姿のまま保存され50年余の長きにわたり「昭和の学校」の趣を十分に醸し出しながら、地域住民の心を和ませて来ました。
しかし、「耐震性」の問題等があり、大変偲び難いのですがこの11月に解体されることになりました。この校舎は、もう再び眺めることが出来ません。
私は、一昨年3月まで13年間「多芸公民館長」を務めさせていただきました。そこで出会ったのが、書棚にあった地元の郷土史家「早崎 誠」氏が平成10年にまとめられた「多芸小学校を偲んで」という28ページに及ぶ研究冊子です。
卒業生でもある一人として、氏の熱い思いに多いに感動し、「多芸地区の原風景として、この校舎を地域みんなで大事しあうことが出来れば・・・」「旧多芸小学校を地域みんなで偲び合うことができたら・・・」との願いを持ち、氏の許可を得て、平成21年度の「多芸公民館だより」に「多芸小学校を偲ぶ」と題して6号に分けて、氏の研究を紹介させていただきました。
その内容を今後、何回かに分けて掲載させていただきます。ご笑読いただき、ご感想やご意見等賜れば幸いです。
<旧多芸小学校の場所> 養老町直江 多芸公民館西
我が母校(養老南小学校)も今は更地になり寂しい限りです。