秋の現地研修会を2022年11月4日(木)に実施しましたのでご報告します。
今回の研修先は福井県で、真宗大谷派吉崎別院と曹洞宗大本山永平寺を訪れました。
当日は、好天の中出発、途中小雨も降りましたが現地吉崎別院につく頃には晴れてきてまずまずの天候でした。今回は大型バス48人乗りに38名の乗車で出発しましたが、3人の方はコロナ感染などで参加できませんでした。
吉崎別院は、真宗中興の祖・本願寺第8代蓮如上人が1471年文明3年から4年間布教を行った地である。訪れた最初に職員の方から、当地の由来を始めとして法話を頂いた。現在真宗門徒の日々のお勤めに用いられるようになった「正信偈」「三帖和讃」はこの地で開版され、又、報恩講もこの頃から広く勤められる様になった。その後、本堂裏山にある通称「御山」を地元ボランティアの方々から案内して頂いた。当時の坊舎はこの御山(現在は国指定史跡)に建てられており、数々の史跡をユーモアを交えて案内頂いた。写真は蓮如上人像。
次にお楽しみの昼食会場の東尋坊へは20分ばかりで到着。今回は国の旅行割と地域のクーポン券が利用でき、海鮮料理を味わった後は、お土産を買ったり、東尋坊の海岸を観に行ったりと、夫々有効に活用した。
そこから1時間余りで永平寺に向かいました。ここは、700年以上ある歴史と総持寺と並ぶ日本曹洞宗の中心寺院で、伝統を受け継いでいる禅の道場です。世界44ヶ国にも道場があり、山号を吉祥山と称し、開山は道元禅師(1200~1253)である。道元は1233年貞応2年に渡宋し4年余り後帰国、普勧座禅儀(国宝)、正法眼蔵(重要文化財)、等を著し、万人に坐禅の実践を勧めた。ここ永平寺は1244年寛元2年に開創され、次号の由来は中国に初めて仏法が伝来した後漢明帝時の永平からであり「永久の和平」の意である。広大な境内には立派な七堂伽藍を始め数々の建物がある。通常は修行僧の方から案内を頂けるのですが、コロナ感染等の影響で修行僧が少なく、自由拝観となった。拝観の後は門前の商店街で再び買い物を楽しみ、無事帰途についた。
来年度も皆さんのご希望を聞き実施したいと思いますので宜しくお願い致します。
心配だったお天気も、福井に着くころには次第に回復、思い出深い研修視察ができ、研修部の皆さんのご尽力に、心より感謝します。
僅か、4年間の蓮如による吉崎での布教、しかし、僅かな間に、吉崎は寺内町として一大発展を遂げた。浄土真宗という教えの魅力、何より「蓮如」の「人としての魅力」・・・何か良い本があったら、紹介してして下さい。
親鸞は、「比叡」の教えに飽き足らず、法然という師に出会うことによって、自らの居場所を見つけ、「浄土真宗」を開いた。永平寺を建立した道元もまた、「比叡」の教えに飽き足らず、中国わたって、「如浄」に出会い、「如浄」の法を継ぐことを許され、永平寺を開いた。
どこか、共通する2人に関わる2つの寺院を訪問できたこと、いつまでも記憶にのこしたいなぁと思います。それにしても永平寺のもみじ、美しかったですね。
研修部会の皆さんお世話になりました。